中学受験ガイド2024

中学受験ではお母さんの関わり方次第で子どものやる気も成績もまだまだ伸ばすことが可能です。このブログではお母さんの力で成績を上げる方法、子どものやる気や能力を引き出す方法そして中学受験をサポートしていくうえでのコツと注意点を毎回お伝えしていきます。
質問相談などありましたら気軽にth@coach-pro.com 宛てにメール下さい。

2024年12月

前回に続き後悔しない志望校選びのポイントについてお話し致します。

あなたのご家庭では実際に受験する学校は決まりましたか。
あなたのお子さんは受験する学校が明確に決まっていますか。  
第一志望ははっきりしている子でも第二第三になるとかなりの曖昧な子も多いものです。
その第一志望についても理由は曖昧だったり後付けだったりします。

ですが理由はどうあれ子どもが自分の意志で行きたい学校があることは素敵なことです。
その気持ちが勉強へのモチベーションにもなっているので大切にしてあげてください。



 塾ではどうしても偏差値重視の学校選びになりますが、偏差値よりも子どもの性格に合った学校、楽しくそして成長できる中学選びをして欲しいと思います。

さてではどうやって志望校を決めていくかですが、
後悔しない志望校選びをする順序を紹介致します。

その1 最も大切なことは前回お話ししたように、
どうやって決めたかです。子どもと良い話し合いをしながらお互い納得のいく形で受験校を決めて欲しいと思います。
 

その2 親の条件を明確にし、子どもに合った学校を予想してみる

下記のワークを是非やってみてください。
ワーク1 下記の項目についてお母さんの希望を別けてみてください。
先ずは様々な条件をお母さんが 
1.絶対に譲れないこと。 2.出来ればそうであって欲しいこと。 3.あまり拘らないこと。
に別けてみることをお勧めします。 
下記のワークで是非やってみてください。項目を増やして頂いてもOKです。
<例> 
①共学か男子校女子高か  ②付属校か ③大学受験の実績 ④受験校orそうでない学校  
⑤通学時間(  分まで)  ⑥偏差値( ~ )  ⑦塾の進め  ⑧子どもの希望 ⑨子どもの印象 
⑩親の希望  ⑪親の印象 ⑫学校見学の印象 ⑬学校の校風 ⑭伝統 
⑮宗教 ⑯綺麗さ ⑰制服 ⑱友達と一緒 ⑲グラウンドの広さ  ⑳クラブ活動 
など

親として譲れないポイントは?
出来ればそうであって欲しいことは?
あまりこだわらないところは?


ワーク2 お子さんの譲れないポイントを予想してみよう。
今度はお子さんの気持ちにを予想して上記のポイントを答えてみてください。
お子さんが譲れないポイントは?
出来ればそうであって欲しいことは?
あまりこだわらないところは?

ワーク3 お子さんにはどんな校風の学校が合っていると思いますか。

ワーク4 塾や家族、お子さんと意見が別れたときどうしますか?


先ずはこのワークをやってみてください。

次回はその3についてお話し致します。
少しは役に立ったと思ったときだけで構いませんので、
こちらのクリックよろしくお願い致します。にほんブログ村 受験ブログ
出来ればこちらも宜しく。人気ブログランキングへ!

志望校は決まりましたか。
今日からは後悔しない志望校選びのポイントについてお話ししていこうと思います。
 
今まで頑張って来た成果により皆さんのお子さんは沢山の中学校に進学する権利を有しています。
確かに全部の中学に入れる権利ではありませんが、
既に沢山の中学に入れる権利を手にしているのです。
志望校を選びはあなたの権利です。


志望校選びで喧嘩になる家庭は多いですがとてももったいないことです。
例えば旅行に行く計画を立てるとして、
休みは一週間取れる予算は〇〇万円まだ大丈夫とします。
確かにどこにでも行けるというわけではないですがそれでも沢山の楽しいプランが考えられます。

同じ条件でも、
「この予算と日程では私の行きたいところには行けない。」
と嘆く人もいれば、
行けるところをいっぱいピックアップしどれが一番楽しいかワクワクして家族で楽しく決めていく人もいます。


もうお分かりですよね。
受験校選びはあなたが勝ちえた権利、それをどう使うかを考える楽しい作業、楽しい話し合いの場でなくてはおかしいのです。
ぜひ条件を嘆くのでなく良い話し合いをして決めてください。


よく「どっちの学校が良いですかね。」とお母さんに聞かれることがありますが、それて以上に大きな意味を持つのが子どもの納得感、どうやって決めたかなのです。

この時期、塾からは
「志望校を早く決めてください。でないと対策も立て難しい、モチベーションも上がりませんよ。」
なんて言われるケースもありますが、塾に振り回されないでくださいね。
最終的な志望校決定は1月でも間に合います。

志望校対策について以前にお話ししたように、早くから始めることは親や塾の先生が思っているほど有益ではないのです。
もちろん都立の中高一貫しか受けないとか、特殊な学校だけしか受けないと言うなら別ですが、
大抵の子は3校くらいは想定した受験になると思います。

 第一志望が明確な子はその対策と言う方がモチベーションも上がり取り組み方も真剣みが増す子も多いので有効ですが、
そうでない子に無理やり第一志望を決めてもこうした効果は生まれないのです。


お子さんはまだ小学生なので志望校選びは親のサポートが欠かせません。 
というか志望校選びは親の大切な役目だと思います。
と言っても親が勝手に決めて良いという事ではなく、良い話し合いをして親子で納得いくプラン作りが役目だという事です。

ぜひせび子どもも家族むも納得いくプランを楽しんで決めてください。
次回からは後悔しない志望校選びの方法をもう少し詳しくご説明いたします。

少しは役に立ったと思ったときだけで構いませんので、
こちらのクリックよろしくお願い致します。にほんブログ村 受験ブログ
出来ればこちらも宜しく。人気ブログランキングへ!

この時期頑張ってるのに伸び悩んでいる子は多いです。 
当然お母さんは心配でたまらなくなります。

6年生は頑張る子が増えるし総合的な問題になっていくので、
成績が落ちていなければ 「まずまず良い状態を保っている。」
と評価して上げても良いのですが、大抵はもうひと頑張りが必要なところを志望校にしているので、成績が上がらないと焦りや不安になるものです。


 維持しているのであればまだ良いですが、頑張っているのに偏差値が落ちてくる子もいます。
これは以前にもお話ししたように、9月からは総合問題になるしテストが難しくなります。
週テストや月例テストとは別の実力が必要となってくるので、ある意味仕方のないところでもあります。 
ですが、
一時は伸び悩んだり落ちたりしてもしっかりと勉強している子はまた上がり始めるものです。 

 身長や植物も何時も同じ割合で伸びるのではなく「伸びる時期」があります。
伸びない時期に無理にペンチで引っ張ったり、 「伸びろ。伸びないと承知しないわよ。」 と言っても効果は期待できません。
それどころか時期でないときに無理やりペンチで引っ張れば成長点を破壊してしまい、中学になってから伸び悩む結果になる場合も少なくありません。
こうした無理をさせたことで中学時代を棒に振る子やトラウマを抱えたまま大人になる子、本来の姿とかけ離れた姿になってしまう子も大勢でます。


 お母さんのなんとかしてあげたい気持ちは痛いほど解りますが、 ここの対応はとてもデリケートで重要なのでぜひ上手な対応をしてあげてください。

放っておくだけで伸びれば苦労しませんが、やはり子どもが伸びるには親のサポートは重要です。
そこで推まず薦するのが環境だけ整備してあげ、日々肥料を提供しながら待つことです。


伸びようとする兆しがあるときに、環境が整備されていれば一気に開花しますがそのとき環境がなければ折角のチャンスはまた延期されてしまうのです。

 信頼関係があり、理解者味方で、強みに目を向け伸ばし活かす、脳に良い声かけを続けている、褒めている、承認しているなどなど環境を整えて上げればきっと伸びます。

 但し中学受験日までに間に合うかと言われると、「???」
なのが難しいところです。
4~5年生のころ伸びる子、6年生で伸びる子、中学に入ってから驚くほど伸びる子もいます。
環境を整備して信じて上げれば絶対にみな伸びるのですが、
「それでは受験に間に合わない。」と思うお母さんもいらっしゃると思います。
この場合どこまで無理を強いるかは言わばギャンブルです。

 かなり強引な手を使うことで伸びる場合もありますが、こうしたギャンブル的な対応は外れたときのリスクも大きくなります。
上手くいく場合もありますが本当にその芽の生長点を破壊してしまうこともあります。


私も家庭教師先の親から、
「必ずやらせますから合格できる量の勉強を指示してください。」
と言われることもありますがこれはギャンブルとしか言いようがなく、駄目というわけではありませんが危険性を話し合った上で実施するようにしています。

こ うしたギャンブル的な方法を私は劇薬と呼んでいます。
劇薬には副作用が付き物で副作用の軽いものから強いものまで(ときには死にいたるものまで)色々あります。
あなたが思う劇薬にはどんなものがありますか。
次回は色々な劇薬と使い方についてお話しいたします。

次回も読んでみたいと思った時はぜひ 
こちらのクリックよろしくお願い致します。にほんブログ村 受験ブログ
出来ればこちらも宜しく。人気ブログランキングへ! 

本日も過去問の取り組み方Q&Aをお届けします。
本日の質問
「2回3回やり直すことをせず、直しもいい加減で大丈夫なのですか。」

という質問を頂きました。
確かに私の最近のBlogを見るとそんな気もしてきますよね。

でも2回目は絶対やめた方がいいと言っているわけでもないし、
「直しはいい加減でいい」と言っているわけではありません。
直しは大切ですが、無理やりさせたり時間をかけすぎるのは効率的ではないかも。
とお伝えしているわけ出す。


中学受験では絶対の正解も間違いもないのが難しい所です。
総てのことにはメリットもデメリツト両方あります。


前回は2回3回やるメリット、デメリットを紹介致しましたが、
逆にやらないメリット、デメリットもあります。
メリットとしては、他のもっと有効なことに時間を使えること。
デメリットとしては、もう二度とやらないと思っているとやり直しの真剣度も落ちるし、「この問題を出来るようにするぞ。」という意識が弱まるかもしれません。

大切なことはメリットを増やしデメリツトを減らす工夫をすることです。
例えば2回目やるなら、自信がつくようにさせてあげ、デメリットを減らすために直前ではやらないようにする。
やらないなら、やりっぱなしにならないよう、問題集として使う。という方法もあります。
3年分やったら、その後に間違えた問題の大事なものだけまとめてやってみる。
などの方法も有効に思います。

正解はありませんが、メリットを増やしデメリットを減らす工夫をすることで、
あなたの家庭に合った方法が見えてくると思います。

「塾を休ませるか、休ませないか」
「塾の宿題をよる、やらない」
などもどちらもメリット、デメリットがあります。
お母さんは「こっちの方が良い」と思ってしまうと、やるメリットとやらなかったときのデメリットのみに目が行ってしまうことも多いので気を付けたくださいね。

こちらのクリックよろしくお願い致します。にほんブログ村 受験ブログ
出来ればこちらも宜しく。人気ブログランキングへ! 

過去問の取組み方について様々な質問が来ているのでお答えしてみようと思います。

本日の質問
「過去問は何時から始めるのが良いですか。」
「どの学校から始めるべきですか(第一志望など、第三志望からなど)」


 何時から始めるかは一長一短です。
早くから始める塾もありますし11月から始める塾もあります。
「第一志望からやりなさい。」と言う塾もあれば簡単な学校から始めなさい。
という塾もあります。
どちらもそれなりの正当性がありますし一長一短あります。

過去問のやり方は塾から指定がある場合が多く、子どももその指定に背くことは難しいので、指定に添って進めていくのが良いかと思います。 
 お母さんが心配になって塾と違うことを言うと子どもは混乱するので、ある程度は子どもと塾に任せた方が良いと思います。
但しお子さんが「早くやりたい」と言う場合などは塾に縛られる必要はありません。


<同じ過去問を2回3回やるべきか>
 第一第二志望の過去問は今年中に終わらせて1月はもう一度2回目3回目をやりなさい。
という塾もありますがこれはあまりお勧めしません。


2回3回やる一番のメリットは自信がつくことです。
「お母さん前やったときは45点だったのに、今回は70点取れたよ。」
「どの年をやってももう合格点取れるよ。」
と喜ぶ子は多いので塾としてはとても出しやすい課題なのです。
しかも毎回合格点を取れていれば、お母さんも子どもも合格できる実力が付いた気になりますから、
不合格だった時に塾は、
「おかしいですね、しっかり合格点を取れる実力はついていたのですが、私もとても残念です。」
と言い訳できてしまうわけです。


メリットもある反面デメリットも沢山あります。

デメリット1 合格点が取れる気、合格できる気になってしまう。(自信をつけるためならOK)

デメリット2 時間配分がいい加減になる
 時間配分は過去問が一番の練習になります。ですが2回目だとその練習ができないどころか、おかしな癖がつく可能性があります。 2回目なのでパス問は読まない考えないままパスしてしまいますし、図形の問題など一回やった問題なら短時間で出来てしまう問題もあります。つまり時間が大幅に余るのです。なので1月に何度も過去問のやり直しをしていると時間配分がいい加減になり本番失敗するのです。

デメリツト3 本番とは違う癖がつく
 2回目の場合忘れているとはいえ多少は覚えているもので、なので、
正確に読みとる習慣や見直す習慣、答えが適しているか確認する習慣などなど初見ではしていたこともしなくなっていく子が多いのも怖いところです。
2回目なら迷いもあまり生じません。ですが初見では突然迷う子、これでよかったか不安になる子も多いのです。なので1月に2回目3回目をやりこんでいる子は不安になっていぶん、当日突然不安になったり混乱したりするのです。

デメリット4 初見の問題を解く力が落ちる
 上記にあげたことも含め、初見の問題を解き正解させる力が落ちてしまうのです。
当然のことですが受験は初見の問題です。初見の問題で何点取れるかが勝負です。
中高生と違い、小学生は初見で解く練習、当てきる練習をしておかないとその力が弱るのです。

という感じに多くのデメリットがあります。(まだまだあります)
なので

2回目3回目をやらせるのは、実力と合格率アップのためではなく塾のための宿題という気もします。
自信を付けるためにはありだと思いますが、デメリットを如何に少なくするかは考えてくださいね。


次を読んでみたいと思った方は
こちらのクリックよろしくお願い致します。にほんブログ村 受験ブログ
出来ればこちらも宜しく。人気ブログランキングへ! 

このページのトップヘ